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妖怪百物語  作者: keikato
813/906

813 あすこここ

 あすこここという妖怪がおります。

 江戸時代後期、尾田郷澄の妖怪絵巻『百鬼夜行絵巻』にあり、漢字表記では「彼処此処」となります。

 これには妖怪四体の顔や手が描かれているのですが、体の大半は立ち昇る黒い煙の中に隠れて見えません。

 名前のあすこここが「辺り一面」という意味であることから、辺り一面に妖怪がいるように錯覚させるものである、また単に顔と手のみを描いたものだともいわれています。

 あるいは物事の一部を知って全体を察するという「此処と言えば彼処と悟る」から名付けられたともいわれています。

 ただこの絵巻には解説文がなく、そこらの真意については確かめようがありません。

 このあすこここ。

 正体を煙に巻いています。


・煙に巻く=大げさなことや相手の知らないようなことばかりを言い立てて、相手を圧倒したり、ごまかしたりする

・尾田郷澄(おだごうちょう・生没不明)

・『百鬼夜行絵巻』(ひゃっきやこうえまき・妖怪絵巻)


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