表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
812/905

812 オキナ1

 オキナという妖怪がおります。

 これは蝦夷の東海にいる巨大な魚で、江戸時代後期、桃山人の奇談集『絵本百物語』に次のような話があります。

 オキナは春に南の海に行き、秋になると戻ってきたといい、これが現れる際は海底から雷鳴のような轟音が響わたって大波が起こり、エサとして鯨を呑み込むため、鯨は喰われまいと四方八方に逃げ出すといいます。

 全身を目撃した者はいないものの、体長は2里から3里におよぶと考えられ、まれに海上に浮かぶ姿を目にすることができた者は、まるで大きな島々が連なっているかのようであり、それも背中の尾ひれが海面から出ているにすぎないのだと語りました。

 このオキナの話。

 話に尾ひれがついています。


・尾ひれがついて=背中の尾ひれが海面から出て

・話に尾ひれがつく=実際以上に話を大げさにする

・二里=約8キロメートル

・桃山人(とうさんじん・1804~1844・戯作者)

・『絵本百物語』(1841年刊行・奇談集)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ