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妖怪百物語  作者: keikato
811/905

811 ツツガムシ

 ツツガムシという妖怪がおります。

 島根県の石見地方に伝承があり、ツツガを漢字にすると「恙」で、これは病気や災いを意味します。

 名称のとおりこれは虫の姿をしており、刺された者は重病となり、多くの人が命を落としたといわれています。

 後世、これがダニの一種であったことが判明したのですが、室町時代に編集された辞典『下学集』に次のようなことが記されています。

 飛鳥時代、石見国でのこと。

 夜な夜な、ツツガムシが人家に忍び込み、住人らを刺して血を吸っていました。

 このとき天皇より命を受け、石見の国へと退治に出向いた陰陽博士が、その地で人の血を吸う見慣れぬ虫に出遭ったとあります。

「おまえがツツガムシか?」

「そうダニ」


・そうダニ=そうだよ=そうダニ

・『下学集かがくしゅう』(1444年成立・室町時代の国語辞典)

陰陽博士おんみょうはかせ=律令制で陰陽寮に設置された教官の一つ。陰陽師を教育することを掌った。


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