表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
800/915

800 沼御前2

 沼御前という妖怪がおります。

 福島県大沼郡金山町の沼沢湖の主だったという大蛇で、これは人を襲って喰うことから、近隣の村人たちからたいそう怖れられていたといいます。

 鎌倉時代。

 領主の佐原十郎義連は、この大蛇を退治しようと家来たちを率いて船で沼に漕ぎ入りました。

 雷鳴がとどろいて大蛇が現れます。

 義連は刀で立ち向かいますが、船から転落して大蛇に呑み込まれてしまいました。

 このとき兜にあった金の観音菩薩の加護により、義連は大蛇の腹を斬り裂いて脱出することができました。

 沼御前が怒り狂います。

 その直後。

 義連が船のいかりを沼に投げ入れると、沼御前はおとなしくなって沼の中に消えました。

 イカリをしずめたのです。


・イカリをしずめる=碇を沈める=怒りを鎮める

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ