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妖怪百物語  作者: keikato
80/920

80 畳叩き

 畳叩きは音の怪異です。

 夜中、屋根や庭からバタバタと畳を叩くような音が聞こえてきて、それは東から西へと去っていくといわれ、江戸時代後期、菅茶山の随筆『筆のすさび』に次のような話があります。

 冬の夜明け。

 ある物好きな男が、この不思議な音の正体を見定めてやろうと、音のする方を追ったところ、常に7、8間先から音が聞こえてきたといいます。

 またある男は、石から小人が飛び出てきて、石をバタバタと叩き始めたので捕まえようとしたところ、小人は石の中に逃げ込んでしまったといいます。

 その後。

 畳叩きの怪異は聞かなくなったのですが、小人を捕まえようとした男の消息も消えたといいます。

 音沙汰おとさたがなくなりました。


・音沙汰=便り、連絡

・菅茶山(かんちゃざん・1748~1827・儒学者、漢詩人)

・『筆のすさび』(ふでのすさび・随筆)


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