表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
8/860

8 件1

 くだんという妖怪がおります。

 日本各地に伝承があり、これは牛の体と人間の顔を持つ化け物で、牛から生まれて人間の言葉を話し、生まれて数日で死ぬといわれました。

 その間。

「疫病が流行し、多くの犠牲者が出る」

 などと多くの重大な予言を残し、それらはほぼそのとおりに起きました。

 証文等の末尾に記される「よって件の如し」という定型句は「件の予言が外れないように、嘘偽りがないという意味」と説明されることもあります。

 ある日。

 某所で、馬でありながら顔が人で、さらには人間の言葉を話す化け物が生まれました。

 その化け物の予言的中率は牛の件のさらに上をいくので、ジュウダンと名付けられました。

 これジョウダンの如し。




・ジョウダン=冗談、上段

・ジュウダン=10段(9段の上段)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] クダン&ジュウダンからの、ジョウダンの如し、お上手です♪ 件の如しとは意味が真逆になりますね。読ませていただき有り難うございました!
[一言] 新しい 妖怪シリーズですね。最後に笑えるのを、愉しみにしてます。 クダンは凶事のみ一つ予言し、その後死んでしまうそうですが、本人にしたら ジョウダンじゃないですよねww
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ