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妖怪百物語  作者: keikato
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飛頭蛮2

 飛頭蛮ひとうばんという妖怪がおります。

 これは中国から伝わった妖怪で、夜になると頭が胴体から離れて空中を飛びまわったといいます。

 中国の明代の書『三才図会』に次のようなことが記されています。

「ジャワ島に頭を飛ばす者がいる。目に瞳がないのが特徴で、現地では虫落、または首が落ちる人の意味の落民と呼ばれる。漢の武帝の時代、南方に体をばらばらにできる人間がおり、首を南方に、左手を東海に、右手を西の沢に飛ばし、夕暮れにはそれぞれが体に戻ってくるが、途中で風に遭うと海の上を漂ったりしたという」

 このように抜けた首の中には、迷子になって体に戻れなくなったものもあったといいます。

 この飛頭蛮。

 ヌケていました。


・ヌケ=抜け

・ヌケている=手抜かりがある

・『三才図会』=絵を主体とした中国の百科事典・1609年に出版

・武帝=前漢の第7代皇帝・紀元前141年に即位


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