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妖怪百物語  作者: keikato
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牛打ち坊1

 牛打ち坊という妖怪がおります。

 徳島県北部に伝承があり、これは夜更けに牛小屋に入り込んで牛馬を殺すといわれました。

 江戸時代後期、徳島の古書『阿州奇事雑話』によると、牛打ち坊は牛馬の首に傷をつけ血を吸うとされ、襲われた牛馬には血が吸われた跡として、必ず二つの鋭い牙の傷跡が残されていました。

 また牛打ち坊が牛小屋をのぞくだけで、牛馬は気を失い、ときにはそのまま死んでしまうことがあったため、牛打ち坊の気には毒があったのではないかともいわれました。

 正体をはっきり見た者はいませんが、牛打ち坊は獣の狸に似ているといわれたことから、多くの狸が人間に捕まえられて殺されたといいます。

 これは狸にキノドクでした。


・キノドク=気には毒があった=気の毒

・『阿州奇事雑話』=(あしゅうきじざつわ)


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