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妖怪百物語  作者: keikato
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山爺2

 山爺やまじじいという妖怪がおります。

 これは四国に伝承があり、一つ目一本足の姿をしていたといいます。

 その昔。

 高知の物部村の中尾という者が、山爺にタカキビの種をもらい、それをまくと大豊作となりました。

 その年の末。

 山爺が再び現れ、キビ餅が欲しいというので食べさたところ、翌年も大豊作となりました。

 これ繰り返すうち、山爺は三斗ものキビ餅を平らげるほどになり、こまった中尾は餅と偽って焼けた石を食べさせました。

 山爺は命を落とし、以来、中尾家は一気に衰えていきました。

 中尾は山爺の塚を建て、焼けた石に毎日のように水を供えて祀りましたが、中尾家が以前のように栄えることはありませんでした。

 焼け石に水でした。


・焼け石に水=努力や援助が不足していて役に立たない

・三斗=1斗は約18リットル


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