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妖怪百物語  作者: keikato
788/917

788 白うねり

 白うねりという妖怪がおります。

 江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』にあり、うねりはなびくという意味で、白い布のような龍の姿で描かれています。

 昭和以降の解説。

 古い雑巾などが変化したもので、全身から放つ悪臭で人間を気絶させるとしています。

 これは仙台市出身の作家、山田野理夫の著書『東北怪談の旅』の中の「古ぞうきんの仇討ち」が元になったとされています。

 とある藩。

 下女が恨みから藩士を殺めようとしたところ、家の古雑巾が女の顔に飛びつき、それを防ぎました。

 下女が古雑巾を切り裂きます。

 藩士がそれを見て問いました。

「きさま、何ゆえこのようなことを!」

「いえべつに……」

 この下女。

 シラを切りました。


・シラを切る=白を切る=白うねりの古雑巾を切る

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)

・『百器徒然袋』(ひゃっきつれづれぶくろ)

・山田野理夫(やまだのりお・1922~2012・小説家、詩人)


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