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妖怪百物語  作者: keikato
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787 琵琶牧々

 琵琶牧々(びわぼくぼく)という妖怪がおります。

 江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』にあり、頭部が琵琶の形をしたものが目を閉じて、杖をついて歩く姿が描かれています。

 石燕は、琵琶牧々は琵琶の名器の牧馬ぼくばであるとしており、彼の愛読書『徒然草』には、この牧馬が登場する話があり、石燕はそこから発想を得たと考えられています。

 室町時代の妖怪絵巻『百鬼夜行絵巻』には、琴の妖怪を引っ張る琵琶の妖怪の姿があり、石燕の図画はそれをモデルにしたと考えられ、琵琶牧々と同じ見開きには妖怪「琴古主ことふるぬし」が描かれています。

 この琵琶牧々。

 妖怪絵巻にたびたび登場し、コトあるごとに描かれていました。


・コト=琴=事

・事あるごとに=何か事が起きるたびに

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)

・『百器徒然袋』(ひゃっきつれづれぶくろ)

・『徒然草つれづれぐさ』(吉田兼好著・随筆)

・『百鬼夜行絵巻』(日本の絵巻物で多数の作品が現存)


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