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妖怪百物語  作者: keikato
786/917

786 洗濯狐

 洗濯狐という妖怪がおります。

 静岡県焼津市などに伝承があり、これは川の淵でジャブジャブと洗濯の音を立てるだけで、人に危害を及ぼすことはなかったといわれています。

 その昔。

 平釜川の付近の(ふけ)に棲んでいた女狐が、隣村の女狐と化け比べをしました。

 その方法ですが、人間の女に化けて殿様のところに行き、気に入られた方が勝ちというものでした。

 その結果。

 泓の女狐の負けとなりました。

 殿様の前で、「そんな汚い体で殿様の前に来るとは無礼なやつだ!」と怒られたのです。

 それ以来。

 泓の女狐は夜の川でジャブジャブと体を洗ってきれいになったのですが、老いだけは何ともなりませんでした。

 この洗濯狐。

 フケに棲んでいました。


・フケ=(ふけ)=老け

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