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781 タテオベス
タテオベスという妖怪がおります。
新潟県佐渡市に伝承があり、これは巨大な魚の姿をした妖怪で、主に島の北と西に出没しました。
これは佐渡島の北側の海では海原に剣のような鰭を出し、もたもたしている船の底を突き破ったといいます。
また島の西側で漁をしていると、船の前方に突然立ちはだかるように巨体を現し、そのまま船に倒れ込んできたといいます。
こうしたことから、見つけたら素早く逃げるのが良いとされました。
また佐渡の漁師たちは古来より、魚の群れを散らしてしまうイルカのことをオベスと呼んで恐れていたことから、このタテオベスは漁の邪魔をするイルカのことだろうともいわれています。
タテオベス?
そんなのイルカ!
・イルカ=イルカ=居るか




