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妖怪百物語  作者: keikato
78/921

78 黒塚

 黒塚は奥州の安達ヶ原に棲み、人を喰らっていたという鬼婆の伝説です。

 その昔。

 一人の僧が旅の途中に日が暮れ、その日の宿にこまっていると、

「お節介かもしれぬが」

 老婆が親切に声をかけてきました。

 老婆は岩屋に僧を招き入れたあと、「奥の部屋は絶対に見てはならぬ」と釘を刺してから、岩屋を出ていきました。

 ですが僧は、奥の部屋をのぞき見てしまいます。

 そこには人間の白骨が山のようにあり、僧は驚いて逃げ出しますが、老婆は鬼婆となって追いかけてきました。

 絶体絶命の中。

 僧が念仏を必死に唱えると、菩薩像が宙に舞い上がって矢を放ち、鬼婆を射止めました。

 老婆にもどった鬼婆は思いました。

――老婆心で宿を貸さなきゃよかった。


・老婆=老婆心

・老婆心=老婆が必要以上に世話をやこうとする


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― 新着の感想 ―
[一言] 何時も思うのですが、なぜか老婆って人を喰う率が高いような気がするのですけど。  ヘンデルとグレーテルも、喰いそうになったのは老婆でしたしね。   翁のほうは、人を喰う事はレアなんですかねぇ?…
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