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777 山彦1
山彦は山の神の一種です。
山や谷の斜面に向かって音を発したとき、それが反響して遅れて返って来る現象を、山彦が応えた声、あるいは山彦が引き起こした現象と考え、これらを山彦と呼びました。
鳥取市では、山中に住む呼子または呼子鳥というものが、山彦の声を発すると考えられていました。
ほかにも妖怪の山童や彭侯や人の言葉を話す山彦岩など、妖怪としての山彦の起源や種類は地方によってさまざまです。
これら山彦と似たものに木霊がありますが、この正体は木の精だといわれています。
また聞こえた気がするだけのときもありました。
これはキノセイだといいます。
・キノセイ=木の精=気のせい
・彭侯=木の精霊
・山童=は河童の一種