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774 ガーナ森
ガーナ森は悪霊の一種です。
ガーナ森は沖縄県那覇市の国場川近くにある森で、元々は琉球王朝の尚敬王の時代に暴れまわっていた、とても大きなガーナという怪物でした。
その昔。
ガーナ森は腹をすかせると、夜な夜な村人たちを襲って喰っていました。
神がこれを叱責すると、「自分がやった証拠があれば見せてみろ」とシラを切り、ガーナ森はそれからも悪事を重ねました。
神はついに見かね、天からガーナ森の尻尾に向かって大きな石を3つ落としました。
3つの石がガーナ森の尻尾を押えつけ、これで動けなくなったガーナ森は、そのまま湖面に浮かぶガーナー森になったといわれています。
このガーナ森。
神からシッポをつかまれました。
・シッポをつかまれる=隠し事やごまかし、悪事などの証拠をにぎられる




