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妖怪百物語  作者: keikato
773/917

773 はじかき

 はじかきという妖怪がおります。

 絵巻物によっては名称が「はじっかき」とも記されており、全身ふっくらとした白い体をしていて、両手で恥ずかしそうに頭を抱える、どれも何ともかわいらしい姿で描かれています。

 江戸時代後期、尾田郷澄の絵巻物『百鬼夜行絵巻』にも描かれていますが、詳細はほとんどわかっておらず、中国の伝説「謝豹虫(しゃひょうちゅう)」が元になったと考えられています。

 ちなみに謝豹虫は「恥ずかしい、おそれ多い、といった感情」が凝り固まって生まれる虫で、普段は地面の下の穴に棲んでいて、前足で頭をおおっていました。

 このはじかき。

 穴の外で人に出遭うとこう言ったといいます。

「穴があったら入りたい……」


・穴があったら入りたい=恥ずかしくて人に顔を見られるのがつらく、どこかに身を隠してしまいたい

・尾田郷澄(おだごうちょう・生没不明)

・『百鬼夜行絵巻』(ひゃっきやこうえまき・妖怪絵巻)


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