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妖怪百物語  作者: keikato
77/920

77 杓子岩

 杓子しゃくし岩は怪異の一種です。

 これは猫の霊がとり憑いた岩で、岡山県苫田郡鏡野町に次のような話が伝わっています。

 その昔。

 ある飼い猫が家人に隠れて味噌をなめました。

 これに気づいた家人はひどく腹を立て、そばにあった杓子で打ち殺し、死骸を箱神社の近くにあった岩の前に捨てました。

 その後。

 夜になって箱神社のそばを通りかかると、「味噌をくれー」と声がして、岩から大きな杓子が突き出るようになりました。

 猫の怨霊が岩にとり憑いたのでした。

 それ以来。

 味噌をやらない者はひどい目に遭うようになり、日が暮れてこの岩の前を通る者は、誰もが紙に包んだ味噌を持って歩くようになったといいます。

 それこそ猫も杓子もでした。




・飼い猫=味噌=杓子岩

・猫も杓子も=だれもかれも、なにもかも


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