表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
769/916

769 川姫1

 川姫という妖怪がおります。

 これは川などの水辺に現れ、出遭った男をときめかせては魂を吸い取ったといい、高知県に次のような話が伝わっています。

 ある雨の夜。

 男が友人宅を訪ねていた道中、怪しげな女が糸巻きに糸を巻いていました。

 男は化け物だと直感し、刀を抜いて糸を斬ったところ、女は笑いながら姿を消しました。

 男が友人にこの話をしたところ、友人は「糸を切ると、刀は斬れ味が落ちる」と言って、自分の刀を男に渡しました。

 帰り道。

 男は再び女に出遭いました。

 女が言います。

「刀では私を斬れません」

「何だと!」

 男は友人の刀で川姫に斬りかかりました。

 女が笑い声を残して消えます。

 この川姫。

 男は太刀打ちできませんでした。


・太刀打ち=刀で斬りかかりる

・太刀打ち=まともに張り合って戦う


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ