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妖怪百物語  作者: keikato
760/916

760 たくろう火

 たくろう火は怪火の一種です。

 これは江戸時代の安芸広島藩の地誌『芸藩通志』などに記述があり、名称の「たくろう」は、比べるという意味の古語「た比ぶ」に由来するものだと考えられています。

 夏から秋にかけての夜。

 たくろう火は二つの火が海上に並んで現れることから、「比べ火」とも呼ばれ、かつては瀬戸内海を交通路とする船乗りたちにとって、よく知られた存在であったといわれています。

 また広島中部に次のような話が伝わっています。

 その昔。

 非業の死を遂げた二人の女が、「京女郎」と「筑紫女郎」と呼ばれる二つの岩と化し、その霊がたくろう火になりました。

 このたくろう火。

 その美しさは、ほかのヒではなかったといわれています。


・ほかのヒでは=ほかの比では=ほかの火では

・『芸藩通志げいはんつうし』=安芸国広島藩の地誌で、1825年に完成


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