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妖怪百物語  作者: keikato
76/922

76 鉦五郎

 鉦五郎しょうごろうという妖怪がおります。

 これは江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』にあり、仏具で亀のような形をした打楽器、鰐口わにぐちに手と足を生やした姿で描かれています。

 その絵の解説文。

こがねの鶏は淀屋辰五郎が家のたからなりし、此かねも鉦五郎と言へるからは金にてやありけん」

 この文中の淀屋辰五郎は江戸時代中期の大阪の豪商で、金の鶏は彼の財産の象徴でもあります。

 名前の「辰五郎」と「鉦五郎」。

 財産の「金」と「かね」。

 それらの語呂あわせなどから、この鉦五郎という妖怪は石燕の創作だといわれています。

 鉦五郎と辰五郎。

 金と鉦。

 かなり強引な語呂あわせであります。

 ほんとカネ?



・カネ=金=鉦

・ほんとカネ?=ほんかね?=ほんと金?

・鰐口=仏堂の正面軒先に吊り下げられた仏具

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)


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― 新着の感想 ―
[一言] 鉦、どういうことかと調べてみましたら、訓読みで 『かね』 なのですね! なるほど、となりました。 鳥羽石燕とkeikatoさまのダジャレが重なった感じになりますカネ。 なんか面白いです。
[良い点] おはようございます。 いつもの口調とちがっていて、クスッと笑ってしまいました。
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