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妖怪百物語  作者: keikato
753/917

753 龕の精1

 がんの精は精霊の一種です。

 沖縄県国頭郡に伝承があり、龕はひつぎを載せて担ぐための葬具のことで、古い龕が牛やヤギなどに化けて人を襲ったといわれています。

 ある晩。

 某男が隣村から帰る途中、真白なヤギに出遭いました。

「どこのヤギだろう?」

 男はヤギを追いまわした末、浜でついにこれを捕えて縄で縛りあげました。

 男がヤギを浜に残し、家に帰って妻にそのことを話したところ、その夜に死んでしまいました。

 翌朝。

 妻がヤギを連れ帰ろうと浜に行ってみたところ、そこにはヤギではなく縄で縛った龕がありました。

「あの人、ヤギだって言ってたのに……」

 龕の精が教えます。

「ヤギじゃない、わしの真の姿は龕だ」

「ガーン」


・ガーン=がん=ガーン(ショック)

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