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妖怪百物語  作者: keikato
75/922

75 河女

 河女かわおなごという妖怪がおります。

 人間の女の姿で美しい容姿をしていたといい、青森市浪岡に次のような話が伝わっています。

 河女は水辺などに若い男がいると、そこへいつかしら現れるのですが、声をかけられて返事をした者はとり憑かれてしまったといいます。

 ある夜。

 若い男が水車小屋のそばを通りかかりました。

「こんばんは」

 小屋の陰から女の声がします。

 美しい女でした。

「やあ、こんばんは」

 男はつい返事をしてしまいました。

 その後、男は深夜になると、家を抜け出して女に会いに行くようになりました。

 河女にとり憑かれてしまったのです。

 男はしだいにやせ細っていき、哀れにも最後は皮だけとなりました。

 カワ男になったのです。


・カワ=河=皮

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― 新着の感想 ―
[一言] カワ男。 カワいそうです。
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