表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
749/922

749 ペンタチコロオヤシ2

 ペンタチコロオヤシという妖怪がおります。

 アイヌに伝承があり、名称は「松明をかざすお化け」という意味で、この正体はワタリガラスだといわれています。

 ある晩。

 某村の者がコタンケシ村を訪ねる途中、ペンタチコロオヤシに遭遇し、このとき化け物の持つ松明で昼間のように明るかったといいます。

 この話を聞いたコタンケシ村の村長は、夜になるのを待って、化け物の正体を暴こうと出かけました。

 化け物が現れます。

 村長は刀で応戦し、化け物を倒したまではよかったのですが、同時に自分も気を失ってしまいました。

 翌朝。

 村長が正気に戻ると、そこには化け物の死体どころか何もありませんでした。

 このペンタチコロオヤシ。

 烏有に帰すのでした。


・烏有=ワタリガラス

・烏有に帰す=烏ぞ有らんや=すっかりなくなる


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ