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745 白蔵主
白蔵主は妖狐で、大阪府堺市にある少林寺に次のような話が伝わっています。
南北朝時代。
和泉にある少林寺に白蔵主という僧がいました。
白蔵主は竹林で3本足の白狐に出遭い、連れ帰ってかわいがっていたところ、この白狐には霊性があり吉凶を告げたりしました。
ある日。
白蔵主の親族に狩りの好きな男がいたのですが、白狐は白蔵主に化けてその男の家に出向き、殺生の罪について戒めました。
ところが男は、白蔵主の足が奇妙だったことから、正体が狐であることに気づきました。
その後。
白狐となった白蔵主は好物の鼠の天ぷらをエサにおびき出され、無念にも男に狩られてしまいました。
この白蔵主。
男に足もとを見られました。
・足もとを見られ=足が奇妙だった
・足もと見られる=弱みを見透かされる
・南北朝時代=1337~1392年




