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妖怪百物語  作者: keikato
742/917

742 囀り石

 囀りさえずりいしは群馬県吾妻郡中之条町にある四メートルほどの巨石で、名前の由来は、かつてこの石が言葉を発したという伝説によります。

 その昔。

 親のかたきを探していた男が、旅の途中、この石を露しのぎの宿として寝ました。

 夜中。

 石が声を発し、親の仇のことを語り始めます。

 男はこれは神仏の助けだと、石の声をもとに相手の居場所を探しあて、見事に仇をとりました。

 その後もこの石が、人々の役に立つ言葉を発したことから、土地の者は「石の神」として大切に祀るようになりました。

 ある日。

 石の声を聞いた旅人が驚いて、持っていた大きな(はさみ)で石を斬りつけました。

 この囀り石。

 これにはグーの音も出ませんでした。


・グー=石

(はさみ)=チョキ

・グーの音も出ない=声も出なくなるほど叩きのめされる


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