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妖怪百物語  作者: keikato
74/922

74 豆狸1

 豆狸は化け狸の一種です。

 広げると8畳もある大きな金玉を持っており、その金玉を広げることで家や部屋などの幻を人に見せたり、また自ら金玉をかぶって人に化けたりしたといい、江戸時代後期、桃山人の奇談集『絵本百物語』に次のような話があります。

 ある夏の夜。

 某男が家路を歩いていると、いつも通る川端に見慣れぬ一軒の家があり、ほんのり明かりが灯っていました。

 男は明かりに吸い寄せられるように屋敷内に進み入り、それから手入れされた庭を抜けるとそこには縁があり、一人の美しい女が座っていました。

 奥にはきれいに片づいた部屋が見えます。

 男は女に声をかけました。

「部屋、きれいにされていますね」

「あら、タマタマですわ」


・タマタマ=たまたま=金玉

・桃山人(とうさんじん・1804~1844・戯作者)

・『絵本百物語』(1841年刊行・奇談集)


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― 新着の感想 ―
[一言] たぬきのキンタマの万能さにはびっくりです! オチもお上手!
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