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妖怪百物語  作者: keikato
735/917

735 ヤマンボ

 ヤマンボという妖怪がおります。

 鹿児島県の奄美大島に伝承があり、これは姿を見せないことから山彦だともいわれました。

 ある強風の吹いた翌日。

 二人の娘が風で落ちた(しい)の実採りに山に入り、椎の木の下で(かご)が一杯になるまで実を拾いました。

 帰り道。

 二人はなぜか道に迷い、気がつくと同じ道を何度も歩いていました。

 ヤマンボの分まで実を採るとヤマンボに道に迷わされるといわれており、その話を思い出した二人は急いで椎の木まで戻り、籠の中の椎の実すべてをこぼしました。

 やがて二人は山を出て、見覚えのある道にたどり着きました。

 どこからか山彦が聞こえてきます。

 二人は立ち止まってくちびるに指を立てました。

「しいー」


・しいー=(しい)=しー(静かに)

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