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妖怪百物語  作者: keikato
730/919

730 川赤子

 川赤子という妖怪がおります。

 これは川、沼、池など水辺に出没する赤ん坊姿の化け物だといわれています。

 江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『今昔画図続百鬼』にあり、それには(あし)の茂みから上半身のみを出した姿が描かれてあり、図画にある解説文では河童の類いのものだとしています。

 また水木しげるは、川赤子のことを次のように述べています。

「水辺で赤ん坊の泣き声をあげ、人が近づくと別の場所で泣き声をあげる。これを繰り返し、その者が過って水の中に落ちるところを見て喜ぶ妖怪」

 これは溺死した赤ん坊の霊だともいわれ、水辺から出ると幽霊のように下半身がありませんでした。

 この川赤子。

 陸ではアシがありませんでした。


・アシ=葦=足

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)

・『今昔画図続百鬼』(こんじゃくがずぞくひゃっき)


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