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妖怪百物語  作者: keikato
728/916

728 袖引き小僧1

 袖引き小僧という妖怪がおります。

 埼玉県比企郡川島町などに伝承があり、これは姿を見せずに悪戯をしたことから容姿は不明です。

 夕暮れどき。

 袖引き小僧に出遭った者は袖をクイと引かれました。

 振り向いても誰もいません。

 気を取り直して歩き出そうとすると、またしても腕がクイと引かれました。

 そんな袖引き小僧の悪戯にうんざりしていた者たちは、着物の袖を(ひも)で縛り、袖引き小僧が袖を引けないようにしました。

 それでも姿が見えないのをいいことに、袖引き小僧が縛ってある紐を切って袖を引いていると、やがて誰もが袖そのものを切り取ってしまいました。

 この袖引き小僧。

 それでも袖を引くのをやめません。

 引くに引けませんでした。


・引く=袖引き

・引くに引けない=後に引ひけない


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