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妖怪百物語  作者: keikato
726/921

726 古空穂

 古空穂(ふるうつぼ)という妖怪がおります。

 江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』にあり、矢を入れて背負うための武具、(うつぼ)が這いまわっているような姿で描かれています。

 その解説文では、九尾狐の化身とされる玉藻前たまものまえを弓で射止めた武士、三浦のみうらのすけ上総介かずさのすけが使っていた靭であろうかと述べています。

 平成以降の解説。

 毛皮や羽毛などの動物の材料が使われているものは付喪神になりやすいとされ、靭も動物の毛が貼られていることから、長い歳月を経て過去の武功が忘れられた靭が変化したのではないかとしています。

 この古空穂。

 かつての栄光は毛ほども見られませんでした。


・毛=毛皮や羽毛

・毛ほども=ほんのわずか

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)

・『百器徒然袋』(ひゃっきつれづれぶくろ)


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