表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
723/917

723 蛇王姫

 蛇王姫は伝説の一種で、大阪府泉南市に次のような話が伝わっています。

 文政年間の頃。

 長慶寺という寺の裏に大きな古池があり、そこには蛇王姫という大蛇が、大勢の手下を従えて棲んでいました。

 その頃。

 長慶寺の住職は鐘山という美男の和尚でした。

 蛇王姫はこの和尚に恋い焦がれて夢中になるのですが、あるとき美しい娘に化けて部屋に忍び込み、鐘山和尚に抱きつきました。

 鐘山は驚いて、とっさに刀を振り下ろしました。

 すると娘の姿はかき消え、かわりに腹を切り割られた大蛇が苦しげにのたうっていました。

 死の間際。

 蛇王姫は己の行いを詫び、死後は寺を守ることを約束したあと、

「和尚様が好きでした」

 腹を割って打ち明けたといいます。


・腹を割って=腹を切り割られた

・腹を割って=隠すことなく全てをさらけ出す

・文政年間=1818年~1831年


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ