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妖怪百物語  作者: keikato
716/916

716 手長婆

 手長婆(てながばばあ)という妖怪がおります。

 関東地方および青森県に伝承があり、これは長い腕を持つ巨大な老婆だったといわれています。

 青森県三戸郡田子町の北方の山中に棲んでいたと伝えられる手長婆の腕は、貝守ヶ岳から八戸(はちのへ)の海に届くほど長く、腹がへると海岸まで手を伸ばし、アサリをはじめ、サザエやアワビなどの(かい)を採って食べていたといいます。

 現在。

 貝守ヶ岳の一帯は山にもかかわらず、あちこちで多くの貝ガラが見つかっています。

 それらはすべて、貝守ヶ岳周辺の腹をすかせた妖怪たちに頼まれて、手長婆が採ってやったものだといわれています。

 この手長婆。

 気が利いてカイーところまで手が届きました。


・カイー=痒い=貝

・痒いところに手が届く=細かいところまで配慮が行き届いて気が利いている


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