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妖怪百物語  作者: keikato
715/917

715 メドチ1

 メドチは河童の一種です。

 青森県に伝承があり、体の色は黒く、顔は猿に似て、一見すると10歳ぐらいの子供に見えますが、人間を川に引き込んで溺れさせました。

 津軽弘前の平尾魯遷の著書『谷の響』に次のような話があります。

 あるとき。

 川にいた子供が何ものかに襲われて溺れ、その子を助けた者が水を吐かせていたところ、肛門から長さ1尺6寸ほどの頭と体の平たいものが出てきて、周囲を走りまわりました。

 打ち殺そうとすると、その生き物は素早く川の中に逃げ込み、それがメドチでした。

 津軽のほかの地域にはメドツというものもいるのですが、このメドツはメドチと同じものだといわれています。

 津軽の人は言います。

「ドッツもドッチだべ」


・ドッツもドッチ=メドツもメドチ=どっちもどっち

・どっちもどっち=どちらも同程度である

・一尺六寸=約50センチ

・平尾魯遷(ひらおろせん・1808~1880・画家、国学者)

・『谷の響』(たにのひびき・説話、奇談)


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