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妖怪百物語  作者: keikato
714/922

714 雪んぼ

 雪んぼという妖怪がおります。

 雪んぼは体が松ヤニと雪でできており、火の熱でとろけた乳をちぎり取って投げつけたといい、京都府京丹後市に次のような話が伝わっています。

 大雪の夜。

 美しい女が老夫婦の家を訪れました。

 爺さんが囲炉裏のそばに連れていくと、やがて女の大きな乳は囲炉裏の火でとろけそうになり、それを見た爺さんは、女が雪んぼだと気づきました。

 爺さんは「薪を取ってくる」、婆さんは「水汲みに行く」と言って庄屋の家に逃げ込み、その晩、二人は家には戻りませんでした。

 翌朝。

 家に雪んぼの姿はなく、囲炉裏のそばに松ヤニだけが残っていました。

 この雪んぼ。

 どこへ消えたか行方知れずになったといいます。

 蒸発しました。


・蒸発=液体が気化。人が家を出て行方不明になる

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