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妖怪百物語  作者: keikato
713/924

713 長井戸の怪

 長井戸の怪は、新潟県佐渡市に次のような話が伝わっています。

 ある雨の日。

 佐渡郡金泉村の八蔵が、長井戸と呼ばれる海域で漁をしていたとき、海底に1本の蛇の目傘が落ちているのを見つけました。

 八蔵が蛇の目傘を取ろうと服を脱いでいると、どこからか「しばらく待て」と声がして、蛇の目傘が海中で開きました。

 蛇の目傘は海上に浮かび上がり、乱れ髪の女に姿を変えました。

 女が八蔵に迫ってきます。

 八蔵は夢中で船を漕いで逃げ出しました。

「惜しいことをした、逃がしてしまった」

 不気味な声に八蔵が振り返ると、女は元の蛇の目傘に戻って海上に浮いていました。

 その後。

「シマッタ、シマッタ」

 蛇の目傘は閉じて海中に消えたといいます。


・シマッタ、シマッタ=蛇の目傘は閉じて

・シマッタ、シマッタ=失敗した時などに発する言葉


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