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妖怪百物語  作者: keikato
702/917

702 五体面

 五体面ごたいめんという妖怪がおります。

 これは江戸時代後期、尾田郷澄の絵巻物『百鬼夜行絵巻』などにあり、大きな顔がどうを兼ね、両耳とその下から短い手足が出た醜い姿で描かれています。

 ちなみに名前の五体とは、頭、両手、両足のことだといわれています。

 この絵には名前のみで解説文がなく詳細は不明ですが、妖怪研究家の多田克己は「図画の五体面は、顔が横にはうように歩いており、物事が本筋からずれるという慣用句に〈蟹の横ばい〉があることから、五体面は物事を進める邪魔をする妖怪であり、さらには世間体を意味する体面との言葉遊びで描かれた妖怪であろうか」と述べています。

 この五体面。

 顔はドウでもいいのです。


・ドウでも=胴でも=どうでも

・尾田郷澄(おだごうちょう・生没不明)

・『百鬼夜行絵巻』(ひゃっきやこうえまき・妖怪絵巻)

・多田克己(ただかつみ・1960~ ・妖怪研究家)


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― 新着の感想 ―
胴体がなくて頭から直接手足が生えている五体面は、1頭身のデフォルメキャラのはしりとも言えそうですね。 アレンジ次第ではゆるキャラとして現代でも通用しそうです。
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