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妖怪百物語  作者: keikato
701/917

701 幣六

 幣六へいろくという妖怪がおります。

 これは江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』にあり、毛むくじゃらな上半身は裸で、下は(はかま)で、右手に御幣(ごへい)を持ち、上を向いて走っている姿で描かれています。

 その解説文。

「花の都に(やしろ)さだめず、荒ぶる心ましみ、神の騒ぎ出給ひしにやと」とありますが、その詳細は不明です。

 室町時代の絵巻『百鬼夜行絵巻』には、御幣を持つ鬼のようなものが描かれており、石燕はこれに発想を得たといわれています。

 水木しげるの解説。

「事触れの紙を振りかざし、ご神託と称してデマを流し、人々を混乱におとしいれる妖怪である」

 これには、幣六。

 ゴヘイがあると言っています。


・ゴヘイ=語弊=御幣

・語弊がある=言葉の使い方が適切でないために誤解を招きやすい言い方

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)

・『百器徒然袋』(ひゃっきつれづれぶくろ)

・『百鬼夜行絵巻』(日本の絵巻物で多数の作品が現存)

・水木しげる(1922~2015・漫画家、妖怪研究家)


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