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妖怪百物語  作者: keikato
693/918

693 のた坊主

 のた坊主は化け狸の一種です。

 愛知県半田市堀崎町付近に伝承があり、これは人間に化け、白黒のだんだら模様の袖無羽織を着て酒蔵に勝手に入ってきては、元酒を盗み飲みしていました。

 あるとき。

 酒を飲み過ぎたのた坊主は、すっかり酔いがまわって酒蔵の家人に捕まってしまいました。

 のた坊主は許しを乞いました。

「帰れば女房と幼子がいます。今後は決して盗み飲みはしませんので、なにとぞお助けください」

 酒蔵の主はこれを哀れに思い、のた坊主を許してやりました。

 ところが、その後もたびたび酒蔵にもぐり込み、家人に気づかれないよう、ちびちびとなめるようにして酒を飲んでいたといいます。

 こののた坊主。

 ずいぶんとナメた化け狸でした。


・ナメた=なめるように酒を飲んでいた

・ナメた=甘く見る、みくびる


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