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妖怪百物語  作者: keikato
690/917

690 濡女子

 濡女子ぬれおなごという妖怪がおります。

 これは九州や四国に伝承があり、地方によって「雨の降る夜に全身が濡れて現れる」「海や沼からずぶ濡れの姿で現れる」「着物がびっしょり濡れている」など様々ですが、どの地方も濡れているという点は共通しており、これは無実の罪で死んでいった女の怨霊だといわれています。

 濡女子は微笑かけてきて、無視すれば何もしませんが、笑い返した者にはつきまとい、相手が死ぬまで離れませんでした。

 某男は笑い返したばかりに、この濡女子につきまとわれることになりました。

 この夜も濡女子が現れます。

「うん?」

 男は首をかしげました。

 なぜか濡女子の着物が濡れていません。

 ヌレギヌが晴れたのでした。


・ヌレギヌ=着物が濡れて

・濡れぬれぎぬ=身に覚えのない罪


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