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妖怪百物語  作者: keikato
69/920

69 屏風のぞき

 屏風のぞきという妖怪がおります。

 江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『今昔百鬼拾遺』にあり、女の幽霊が屏風の上からのぞく姿が描かれています。

 解説文によれば、屏風のぞきは屏風の外からのぞき込み、7尺もの大きな屏風の向こうをものぞくとされています。

 中国の古典によると、秦の始皇帝は殺害されかけたとき咸陽宮の屏風を飛び越えたとされているが、この大屏風だいびょうぶはそのときのものとされています。

 このことから屏風のぞきは、石燕が中国の古典をもとにして描いた創作物とされる一方、男女の秘め事を長年見続けてきた寝室の屏風が付喪神になったものだともいわれています。

「ノゾキはよくないよ」

「うちならダイビョウブよ」


・ダイビョウブ=大屏風=大丈夫

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)

・『今昔百鬼拾遺』(こんじゃくひゃっきしゅうい)


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― 新着の感想 ―
[一言] これまでいろんな妖怪を拝読させていただいてますが、狸は結構良く出てきますね。狐より多いのではないでしょうか? 大事な玉ですもの。はじかれたら大変ですね(≧▽≦) ところで、我が家は白昼堂々…
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