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妖怪百物語  作者: keikato
688/923

688 無垢行騰

 無垢行騰むくむかばきという妖怪がおります。

 これは江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』にあり、『曽我物語』に登場する河津三郎が暗殺されたときに着けていた行騰だとして、竹笹を手にした旅装束のような姿で描かれています。

 江戸時代の絵巻物『百鬼夜行絵巻』や『付喪神絵巻』の中には、行縢をつけて木馬にまたがっている妖怪が描かれており、鳥山石燕がこれらから行縢の妖怪を発想にしたと考えられています。

 ちなみに行騰とは、馬に乗って遠出をしたり狩りをしたりする際に身に着ける、腰から膝をおおう毛皮のことをいいます。

 この無垢行騰。

 その多くが鹿(しか)の毛皮からできていました。

 これは見ればシカとわかります。


・シカと=しかと=鹿と

・しかと=はっきりと

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)

・『百器徒然袋』(ひゃっきつれづれぶくろ)

・『曽我物語そがものがたり』(鎌倉時代成立の英雄伝記物語)

・『百鬼夜行絵巻』(日本の絵巻物で多数の作品が現存)

・『付喪神絵巻つくもがみえまき』(絵巻物で室町時代に成立)


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