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685 高女
高女という妖怪がおります。
これは鳥山石燕の妖怪画集『画図百鬼夜行』にあり、夜叉のような顔の女が下半身を長く伸ばし、2階の部屋をのぞく姿が描かれています。
解説文がなく、どのような妖怪かは不明ですが、男に相手にされない醜い女が、男を探してあちこち高い所をのぞいているのだとされています。
2016年8月。
和歌山県御坊市の公園に展示されていた、水木しげるデザインの高女の石像が根本から切断され、胴体が行方不明になるという事件が起きました。
その後。
近くの港の海底に沈んでいる高女像が、探していた公園職員らによって発見されました。
このとき。
職員たちは高い所をノゾイテ、低い場所を探したといいます。
・ノゾイテ＝覗いて＝除いて
・鳥山石燕（とりやませきえん・１７１２～１７８８・画家）
・『図画百鬼夜行』（がずひゃっきやこう）
・水木しげる（１９２２～２０１５・漫画家、妖怪研究家）
