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妖怪百物語  作者: keikato
676/917

676 刑部狸

 刑部ぎょうぶ狸は狸の親分です。

 愛媛県に伝承があり、伊予国松山の狸は天智天皇の時代に端を発するほどの歴史を持ち、狸が狸を生んだ結果、その数は808匹にもなり、その総帥がこの刑部狸でした。

 刑部狸は四国最高の神通力を持っており、久万山の古い岩屋に棲み、松山城を守護し続けていました。

 あるとき。

 城主の松平家にお家騒動が起こります。

 刑部狸は謀反側に利用され、眷属けんぞくの狸たちとともに謀叛側に助力しました。

 その結果。

 刑部狸はお家騒動のとばっちりを受け、宇佐八幡大菩薩から神のつえを授かった藩士、稲生武太夫によって退治され、久万山に封じ込められました。

 この刑部狸。

 傍杖そばづえを食いました。


・傍杖=神の杖

・傍杖を食う=争いのとばっちりを受ける

・天智天皇(てんじてんのう・626~672・第38代天皇)


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