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675 夜行さん
・ツキ=月=つき(運)
・節分=各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日
・庚申の日=60日に一度回ってくる庚申の日
・夜行日=陰陽道による忌み日
夜行さんという妖怪がおります。
夜行さんは大晦日、節分、庚申の日、夜行日に首切れ馬に乗って現れました。
これに出遭った者は投げ飛ばされたり、馬の脚で蹴り飛ばされたりするので、運悪く遭遇した場合は草履を頭に載せて地面に伏せていれば、夜行さんはそのまま通り過ぎていったといいます。
東京都八王子市の話。
その昔。
八王子にあった高月城が敵の襲撃を受けたとき、城の姫は馬に乗って逃れたのですが、馬は敵兵に見つかって首をはねられ、そのまま姫を乗せて天へと昇りました。
近年。
運がよければ満月の夜、八王子の道路を疾走する夜行さんを見られるといいます。
この夜行さん。
目撃できるのはツキしだいです。




