表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
667/917

667 化け古下駄

 化け古下駄という妖怪がおります。

 古い下駄が変化したもので、宮城県塩竈市に次のような話が伝わっています。

 その昔。

 夜になると町中を「鼻いでえ、鼻いでえ」と言いながら歩く者がいました。

 ある若者が正体を見定めようと声を追うと、近くの藪からざわめく声が聞こえました。

 そこでは互いを下駄、みの、太鼓などと呼び合っており、若者は恐ろしくなって逃げ帰りました。

 翌朝。

 若者が昨晩の薮へ入ってみると、蓑、太鼓などが散らばっており、その中に鼻の欠けた古い下駄がありました。

 若者はその場でそれらを焼き捨てました。

 その後。

 化け古下駄が現れなくなると、若者は「おれが退治したんだ」と自慢したといいます。

 鼻にカケました。


・鼻にカケ=鼻の欠け

・鼻にカケる=得意げになる


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ