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妖怪百物語  作者: keikato
661/917

661 禍母

 禍母かもは災禍を生み出す伝説上の生き物で、仏教の説話に次のような話があります。

 その昔。

 平和な国の王が「この世にはわざわいというものがあるらしい」と家臣に探索させたところ、ある商人が禍を生む禍母というものを売っており、家臣はそれを買って帰りました。

 禍母は1日1升の針を食い、王は国民に針を差し出させたため、やがて国民は疲弊してしまいます。

 家臣たちは禍母を殺そうとしましたが、体が鉄のように硬く、刀で斬ることもできず、仕方なく薪を積んで禍母を焼きました。

 禍母は真っ赤に焼けて城の中を走りまわり、焼け死んだ王は姿を禍母に変えました。

 この商人。

 天罰を下す神の化身で、王はそのカモになったのでした。


・カモ=禍母

・カモ=食いものにするのに都合のよい相手


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