表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
65/919

65 三つ目入道

 三つ目入道は化け狸の一種です。

 これは三つの目を持つ入道の姿をした化け物で、明治時代、錦絵新聞『東京日日新聞』に次のような記事が報じられています。

 明治6年8月4日。

 午前3時頃、東京の神田元柳原町に住む梅村豊太郎という男が、地震で目が覚めた後に寝つけずにいたところ、一緒に寝ていた子供が激しく泣き始めました。

 豊太郎が何事かと案じていると、いつの間にか枕元に三つ目の入道が立っていました。

 豊太郎は入道の手をつかんで引き倒しました。

 すると入道は化け狸の正体を現し、捕まって観念したのか、つかまれた手を自ら抜いて逃走しました。

 残された1本の手。

 それは逃げの一手だったと、記事の最後に小さく記されてあります。


・一手=一本の手

・逃げの一手=面倒なことは避けて通り、専ら自分の身の安全を考える


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ