表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
645/917

645 火を吐く鳥

 火を吐く鳥という妖怪がおります。

 これは京都府亀岡市に伝承があり、『丹波の伝承』や『保津百景道しるべ』に次のようなことが記されています。

「保津川の保津小橋の辺りには、5月頃になると火を吐く鳥が出たといわれている。

 この鳥は蛍狩りや魚採りをしている者のところへ飛んでくるのだが、ちょっかいを出すと耳元で鋭く一声鳴いて飛んでいった。

 すると次の瞬間。

 顔に熱湯をかけられたような感覚になり、目はくらんで何も見えず、しばらく意識を失ってしまうこともあるという」

 これはかつて保津川に密漁者が多かったため、それを戒めるために生み出されたものであるともいわれています。

 この火を吐く鳥。

 誰もトリアワナカッタといいます。


・トリアワナカッタ=鳥遭わなかった=取り合わなかった

・『丹波の伝承』(田中勝雄著・1941年刊)

・『保津百景道しるべ』(2010年、保津町自治会発行)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ