642/918
642 道陸神
道陸神は神の一種です。
これは岐神とも呼ばれ、村の境域に置かれ、外部から侵入する邪霊、悪鬼、疫神などをはね返そうとする俗神です。
陰陽石や丸石などの自然石を祀ったものから、男女二神の結び合う姿を彫り込んだ双体道祖神まで、この神は多様にありました。
三重県鈴鹿市には次のような話が伝わっています。
道陸神は季節でいる場所が違うといい、土用の間に土に杭を打つとこの神の頭にぶつかるので、土に杭を打ってはいけないとされました。
またこの神は土の中の神なので、どこにでも小便をしてはならないといわれています。
この道陸神。
土用の間に土に杭を打つと災いがあり、クイが残りました。
・クイ=杭=悔い(くい)
・土用=立夏・立秋・立冬・立春のそれぞれ直前およそ18日間




